おうちダイレクトの終了

ソニーグループ傘下で不動産売買支援のSREホールディングスが、不動産売買プラットフォーム「おうちダイレクト」について、ヤフーとの共同運営を終了すると発表しました。物件所有者向けの売却支援サービスは2022年6月末で閉鎖するとの事です。(お客様からの情報によると、すでに廃止連絡がメールで来ているとの事です。)

本サービスは所有者が一括査定やSREの人工知能(AI)技術による査定を参考に値付けをし、不動産会社を通さずに、物件を販売できるというもの。集客にはヤフーの不動産情報サイトを活用。買主側からSREが手数料を受け取るビジネスモデルでした。
本サービスには全国の仲介会社からの反対意見も多く、「セルフ売却」を発端に三井不動産などが加盟する不動産流通経営協会(FRK)は2015年12月、1998年から続けていた提携を解消して広告掲載を止めたほか、約10万の不動産業者を会員に持つ全宅連(全国宅地建物取引業協会連合会)も翌16年にFRKの後に続きました。

実は、
当社が行う仲介手数料無料サービスに関しても仲介の世界ではタブー視されているのも事実です。仲介会社はより多くの仲介手数料を得る為に、「3%+6万+消費税」は「上限でなくマスト」の雰囲気で接客を行っています。どの会社も仲介手数料無料をうたいだすと、仲介手数料以外の名目で金額を上乗せする悪徳業者も生み兼ねません。不動産業界全体でみると難しい問題なのかもしれません。

ただ、お客様にとってサービスを追い求める過程で、表題サービスや当社仲介手数料無料サービスなどの挑戦的なものは、やはり必要であるとも考えます。インターネットが広告・営業ツールの主流となりかつての対人による不動産営業は確実にその力を失っていくことにはなるかと思いますが、当社は「確かな知識と経験」×「新しい媒体を活用してのコスト削減」を武器に今後も挑戦を続けていく所存です。

渡邊

渡邊 紳一
大手不動産グループにて仲介売買業務に従事し、私鉄沿線の繁栄に貢献した事で表彰を受ける。その後、渋谷・二子玉川等の都市再開発に積極的に取り組む。
早期リタイアの後、若い人の負担を軽減し不動産購入を促進させる事により「日本経済を活性化させる」をモットーに、仲介手数料無料で行えるTICサービスを発足する。