ハウスメーカーの物件案内術
不動産屋も営業マンである以上、顧客の要望にかまわず自身の売りたい物件があるものです。
TICには過去にハウスメーカーに勤めていたスタッフも在籍しております。
そこで、今回は知っておいて損はないハウスメーカーの物件案内術をご紹介します。
不動産購入の相談に乗り、最終的には自社建築物件を勧める。
(ここでは賃貸を借りに来た若い二人をお客と想定)
昔から行われる王道手順では、
- 賃貸の諸費用、ランニングコストはもったいないと思わせる
⇒ 賃貸の支払いで賃貸以上の居住性を持った不動産を購入できるため。 - 中古物件やマンションへの購買意欲をなくさせる
⇒ 中古として売り出された物件にはそれなりの手離す理由があると説明をしたり、癖のある物件を案内する。
⇒ マンションの維持費(管理費積立金負担)を入念に説明したり、癖のある物件を案内する。 - 建売の新築戸建てを見せ不安を抱かせる
⇒ 建てる段階から共に見ていくことの安心感を強調する。 - しっかりお客様に寄り添い建築する自社の特性等を語り、安心感を与え提案する。
と、いったところでしょうか。
上記説明内容は決して嘘ではないところがまた購入者心理を突きやすいところです。
もちろん、これは一例であり入口(顧客の意向)と出口(売りたい物)によって変わりますし、扱う商品のブランド力や構造体によっても変えていきます。
しかし、前述の通り、これは昔から行われていた手順です。
いまはネットを介してお客様でも不動産情報を得る事も出来ますし、たくさんの不動産業者に相談し信頼出来る担当者に出会う事も出来ます。
駅前でキャッチセールスのように出会った不動産屋の言うがままに購入を検討するのではなく、
しっかりと比較検討した上で欲しいと思える物件を購入いただければ幸いです。
渡邊
渡邊 紳一
大手不動産グループにて仲介売買業務に従事し、私鉄沿線の繁栄に貢献した事で表彰を受ける。その後、渋谷・二子玉川等の都市再開発に積極的に取り組む。
早期リタイアの後、若い人の負担を軽減し不動産購入を促進させる事により「日本経済を活性化させる」をモットーに、仲介手数料無料で行えるTICサービスを発足する。